2010年 04月 27日
風の街 |
桜が満開になると浮足立つ。
カメラを持って出かけたくなる季節です。
大河原の河川敷のにぎわいも一段落し、次はどこへ行こうかとワクワクしています。
一眼レフのカメラは意外と頭を使うので、楽しいですよ。
テクニックよりも撮影プランを重要視しますので、楽しさは現場だけではありません。
前の日に様々なシチュエーションをイメージしたり、撮った後に車の中で話しをしたり、隣のおじさんに話しかけたり楽しいです。
以前、写真家のテラウチマサトさんからは「写真を撮る」ではなく「写真する」んだよ。と教わりました。
カメラが好きなのか、写真が好きなのかと聞かれれば当然後者です。
写真が自分の生活の近くに、その一部になっている事にとっても感謝しています。
幼少の頃よりカメラが身近に存在しました。その影響は凝り性で几帳面な父親であったり、私が高校一年の時に亡くなった大好きな叔父だったりします。
今でも叔父のコレクションだった古いカメラにモノクロフィルムを入れて撮ったりもします。
そのシャッター音が亡き叔父とのコミュニケーションであり、それがまさに「写真している」わけです。
桜の写真は一年のうちで最もドキドキします。
多分あの穏やかなポカポカ陽気が、今までの生活から一気に春モードにさせるのでしょう。
冬の間、春が来るのをじっと待つ。
その象徴的な存在が桜。
「春が来ましたよ」とその大きなスケールで知らせてくれる。
ぼんやりと残雪の蔵王に目を細める。
頭の中のBGM、バックには吉田拓郎の「風の街」が流れてくる。
「懐かしすぎる友達や人に言えない悲しみすら、風が運んでしまう街」
白石川の桜散る頃、蔵王は山笑いエコーラインが開通します。
by gagaonsen
| 2010-04-27 13:25
| 言葉