2010年 10月 16日
祖父からの伝言 |
チェックインも終わり、湯上りのお客様で少しにぎやかになる談話室。
あたりは夜の闇に包まれる。
明朝に向けて静かに落ちる珈琲の雫音が心地よく耳に届く頃。
玄関から熊避け用のそれが「チリン」。
その音にドキッとする。
ザックを下ろし、タクシーを呼んで欲しいと言う。
装備からいって、かなり慣れた雰囲気。
私は黙ってダイヤルする。
玄関先で車を待つ二人に、氷水と熱い笹茶を出した。
山から下りて来た人には
わけへだてなく親切にする。
竹内家が代々守ってきた事。
祖父はいつも小さな私に言い聞かせてきた。
こんな時間に山から下りてくるなんて非常識だ。などとは思わない。
いや、思ってはいけなのである。
そんな考えは、峩々では何の意味もなさない。
私は祖父に言われた事を守っているだけなのです。
だから理由など必要ないのです。
祖父もきっと言われた事を守ってきただけだから。
遭難したくて遭難する人はこの世に1人もいない。
万全の準備を行ったとしても事故は起きる。
だから山に住む者は、人一倍優しく、親切でなければならない。
あたりは夜の闇に包まれる。
明朝に向けて静かに落ちる珈琲の雫音が心地よく耳に届く頃。
玄関から熊避け用のそれが「チリン」。
その音にドキッとする。
ザックを下ろし、タクシーを呼んで欲しいと言う。
装備からいって、かなり慣れた雰囲気。
私は黙ってダイヤルする。
玄関先で車を待つ二人に、氷水と熱い笹茶を出した。
山から下りて来た人には
わけへだてなく親切にする。
竹内家が代々守ってきた事。
祖父はいつも小さな私に言い聞かせてきた。
こんな時間に山から下りてくるなんて非常識だ。などとは思わない。
いや、思ってはいけなのである。
そんな考えは、峩々では何の意味もなさない。
私は祖父に言われた事を守っているだけなのです。
だから理由など必要ないのです。
祖父もきっと言われた事を守ってきただけだから。
遭難したくて遭難する人はこの世に1人もいない。
万全の準備を行ったとしても事故は起きる。
だから山に住む者は、人一倍優しく、親切でなければならない。
by gagaonsen
| 2010-10-16 20:51
| 言葉