2011年 07月 26日
ある午後、天空の湯にて |
OLYMPUS PEN E-PL1 ED 14-42mm F3.5-5.6L
1/80、F4.6、ISO200、WB:AUTO
今日は若衆が休みなので、存分に風呂掃除を楽しめる。
11時~15時までの数時間、私は片時もお湯から目を離す事はありません。
清掃した浴槽が何時にどの時点まで溜まるかを逆算する。
当日の外気温によってもお風呂の温度は大きく変化します。
夕方にかけて、ある程度の読みも必要になります。
また、その読みを細かく軌道修正する。
そこが面白く、難しいのです。
温泉は毎日変わらず湧き出ていますが、一定では決してありません。
だから、お風呂掃除は頭を使う。加水・循環・センサーによる温度管理を一切行っておりませんので、その分気苦労も多いかと思います。
そして、今日はこんなに素晴らしいサプライズが待っています。
撮影した場所は天空の湯に至る屋外渡り廊下です。
美しい自然の優しい色づかいは、言葉にならない。
だから写真家が生まれたのかもしれませんね。
いくら高画質の地上波デジタル放送でも、絶対に味わえない感動。
そして作り込まれた旅館では絶対に味わえない瞬間。
旅行代理店がサービス力を採点し、その点数に一喜一憂している宿には、この価値観を理解できないでしょう。宿に空間の演出なんて必要ないと私は思っております。
そこに存在する事そのものに、大きな本質的価値がある。
旅はロマン。
自分の心が小さく震えた時、不思議と笑顔がこぼれる。
この夏、暑さしのぎにカメラを持って山を訪れてみて下さい。
思いもよらない小さな感動の冒険が、きっと待っている事でしょう。
by gagaonsen
| 2011-07-26 16:26
| 写真