2008年 08月 08日
本日の浴室清掃 ~恐るべし温泉の成分~ |
(岩のように硬化したスケールをサンダー掛け:スタッフ 小室貴義)
峩々の泉質は・・・
ナトリウム・カルシウム・炭酸水素塩・硫酸塩泉
スタッフの小室くんがサンダーで削っているのがスケール(カルシウム分が酸化したもの)です。峩々を「胃腸病の名湯」と言わしめた含有成分です。
配水管も2~3年で数ミリ詰まってしまうほど、豊富に含まれています。
ぬれたり渇いたりを繰り返す、空気に触れる部分が特に固まります。
しかしながら清掃は大変です。
若くて元気一杯の彼がゴシゴシこすっても完璧には取れません。
お風呂掃除に設備屋さんの道具を使わなければならないのです。
ちなみに木材の皮を削る時に使用されるサンダーを使用しております。
私も彼もこういった機械の取り扱いは慣れていますので、問題なく進めております。
表面のごつごつとした部分を削り取ると、不思議な感触が残ります。
石と木の両方の手触りです。
ここは「かけ湯」をする浴槽です。
ごろりと横になり100杯お腹に掛けて、ゆっくりする場所。
この時ばかりは循環風呂がうらやましくなったりします。
強い化学薬品を使用しない。塩素を加えない。循環濾過装置を使用しない。
手間の掛かる風呂も構いません。環境と人に優しい細やかな配慮と努力が歴史を積み重ねると思います。温泉に対して安易な答えを求めず、常にベストを尽くしたい。
「温泉」すごいです。すご過ぎです。蔵王に雨が降り、長い年月を掛けて地中にしみ込み、地熱によって温められ、様々な成分を身にまとって峩々の源泉に湧き出すのです。しかも、良質なミネラル分をふんだんに含んだ状態でです。感謝して大切に扱わなければバチがあたりますね。次回、泊まりにいらした時はぜひこのスケールを触って確かめてみて下さい。そしてお腹に掛けたり、飲んだりしてみて下さい。感じて下さい、このすごさを。
by gagaonsen
| 2008-08-08 08:30
| トピックス