今日はライトエースのオイル交換をしに、白石市まで行ってきました。
本日も大勢のお客様がご来館しますので、早く帰らねばと思っていましたがちょっと気になっていた事が1つ。愛用のiPod tuchを接続しているFMトランスミッターが少し前に動かなくなってました。理由はヒューズが飛んでしまっただけだったので、交換すればすぐに直ります。それもちゃんとわかっていましたが、スペアが無い。今度下界に降りる時は忘れずに買おうと思っていました。国道4号線沿いにあるイエローハットに何気なく入ってみました。こんな部品なんてすぐにあるものだとたかをくくっておりましたが、実はちょっとそこらには無い商品でビックリ!
対応してくれたスタッフの方も「取り寄せですかねぇ」。
その言葉は嫌いですね。できれば一生聞きたくない単語ですね。
何の手だても考えぬままに「待つ」という選択をする事そのものが嫌いです。

大きなショッピングセンターや電気店だったら絶対に売っているよ!と思うや否や、私の心の叫びを察知したかどうかは定かではありませんが、その店員さん猛ダッシュ。
しばらくして息を切らせて帰って来るや「ちょっといじらせて下さい」と作業開始。
何度か駐車場と店舗を行き来しておりました。
確か3往復目に「直りましたよ!」と黒ぶち眼鏡がキラリ。
不敵笑みを浮かべながら「ふふふ、してやったり」的な面持ちで「この部品は他の不用品についていたやつなので、気にしないで使って下さい」と。
「え?それは悪いから・・・」とちょっと困り気味の私。
「だったらウィンドウォッシャー液でも買ってって下さいよ」とメガネ君。
す、素晴らしい!この対応。
さりげなさすぎて中々気が付きませんが、この一言には最高のホスピタリティが存在している。
カー用品のイエローハットと言えば、業界最大手。
その創設者である鍵山秀三郎氏の「凡事徹底」はあまりにも有名。
中小企業の経営者なら一度は目にした事のあるバイブルだと思います。
自分のできる事のベストを尽くす。そして小さな事でもその組織の中で1番と言われるほど徹底的に行う。
メガネ君はこの創業者から多くを学び、少しづつお客様に返しているのだと思った。
平凡な作業を非凡に行う事でただ過ぎ行く何の変哲もない毎日の時間が激変する。
鍵山氏の生き様が、こんな小さな田舎街にも根付いている事に感動した。
ウォッシャー液を買って帰る峩々までの道のりがいつもと違っていた。
高原を行き渡る蔵王の山風が一層秋を深め、様々な思いが頭を駆け巡った。
ありがとうメガネ君。あなたを通して鍵山秀三郎氏から1つ学びました。